アイヌ先住権
あなたのストーリー、私のストーリー、それとも私達のストーリー?
アイヌ先住民族の権利って?日本や国際的にどんな議論がなされているの?
「国連やその他の国際的な会議に参加すると、アイヌの人たちの参加や発言が非常に少ないことに気が付きました。特にアイヌの若者はほとんど参加していません。こうした会議では、誰の声が、誰によって代表されているのでしょうか?そんなことを疑問に思うようになります。そんな中、学部生の時から私は、日本、そして国際的なアイヌの権利運動に参加しながら、その背景にある理由を模索してきました。私は1990年代から、北海道、東京、そして海外でアイヌ関連の活動に参加しています。東京のレラの会のメンバーでもあります。レラの会はアイヌ文化を復興し、一般の人々に知らせる活動をする貴重な組織です。東京での学部時代は、和人の国際人権法の先生たちから、国連における人権機関や国際的な先住民族運動の歴史を学びました。これを機に、私は都市のアイヌや若者を代表し、国連の会議で発言することもありました(国連先住民族問題常設フォーラム、国連先住民作業部会)。 日本では、一般的に文化の保護には熱心ですが、先住権の話はあまりなされていません。これは、1997年に制定された「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律(いわゆるアイヌ文化振興法。2019年、アイヌ施策推進法制定により廃止)」の内容を見れば明らかです。そして2019年に制定された「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(アイヌ施策推進法)」でも、あまり変化はありません。 このウェブサイトでは、アイヌの先住権に関する現在進行形の議論を提供したいと思います。同時に、アイヌの先住権の議論に重要な役割を果たしてきたアイヌの文化復興活動についても幅広く紹介していきたいと思います。」――鵜澤加那子
ニュース
Sapporo Court Ruling on Ainu Fishing Rights Presents Tough Questions
[The Japan Times, May 3, 2024].
[Japanese language source]
Preserving Ainu Culture for the Future: Shin-Hidaka Town
[NHK World Documentary Program on the 77th Annual Shakushain Matsuri]
Ainu Nation Lawsuit and Indigenous Maritime Rights
[The Foreign Correspondents Club of Japan]
“Ainu Scholar and Artist Kanako Uzawa on the Power of Having a Voice in Museums”
[Blog Post for the Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa]
[Translated by Michael J. Ioannides]
[Translated by Michael J. Ioannides and Mieko Fujioka]
[Translated by Michael J. Ioannides]
[Translated by Michael J. Ioannides]
リソース
市民外交センターは、1982年に設立された人権NGOです。国連憲章に掲げられた国際協力、平和、人権、民主主義などの理念を実現するため設立されました。東京に事務局を置き、長い間アイヌ民族と琉球民族の活動、特に国連活動に関して協力してきました。市民外交センターは先住民族の権利を擁護し、促進するための運動を支持することを目指し、同時に多民族・多文化社会の実現を目指しています。主に日本と東アジア、東南アジアの先住民族と交流し、国連先住民族権利宣言を広め、促進し、実行するために活動しています。
市民外交センターのメンバーは、以下のような活動を継続してきました。
- 国連人権理事会、国連先住民族問題常設フォーラム、先住民族の権利に関する専門家機構に参加
- アイヌ民族、琉球民族をパネリストとして迎え、国連先住民族権利宣言はどのように日本国内で実施できるのか、シンポジウムを開催
- 専門家として、新聞やテレビのニュース番組等で先住民族の権利に関してコメント
- 日本政府機関と国連先住民族権利宣言の実施について協議
「人種差別撤廃 NGO ネットワーク(ERDネット)」の一員として、センターは人種差別撤廃条約の国内における実施、とくに先住民族に対するヘイト・クライムやヘイト・スピーチへの対抗策を講じてきました。
二風谷アイヌ語教室は1983年、萱野茂が北海道二風谷に設立しました。週に二回、18時~19時半まで開設しています。
アイヌの歌や、紙芝居、カルタ、簡単な会話練習、踊りの練習などを通してアイヌ語を教えています。二風谷アイヌ語教室は、カナダのファースト・ネーションズや、アオテアロア・ニュージーランドのマオリの若者との文化交流プログラムも実践しています。
アイヌ語の教授法は、子どもたちに適した、かつ楽しめる方法で実践されており、ギターなどを使うこともあります。現在、小学校2年生から高校2年生の20人ほどの二風谷の子どもたちが通っています。
Mori-Kawa-Umi is a visualization project on the rights of Indigenous peoples to natural resources of the Ainu. Features interactive story-maps, interviews with elders, and information about ongoing rights advocacy initiatives (Japanese-language resource).